70歳代でいくら貯蓄が残れば安心？年金のみでは赤字の老後厚生年金と国民年金の受給額の平均はいくらか

年金だけでは赤字？厚生年金と国民年金の受給額の平均は

厚生労働省「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金と厚生年金の平均月額を確認します。

全体：5万6252円

全体：14万4366円

※国民年金部分を含む

国民年金で5万円台、厚生年金は男性で16万円台、女性で10万円台。平均的な収入の「会社員の夫と専業主婦の妻」の夫婦なら、月約22万円ですね。

生活費も確認しましょう。

総務省「2019年全国家計構造調査家計収支に関する結果結果の概要」によれば、70歳代・二人以上世帯の消費支出は月22万5779円です。

出所：総務省「2019年全国家計構造調査家計収支に関する結果結果の概要」（2021年2月26日公表）

ここに社会保険料や税金といった非消費支出を加えれば、月約25万円。

先程の年金額と計算すると、一般的な70歳代の夫婦でも月約3万円の赤字となります。

生活費の赤字だけでも年36万円、20年間にすると約720万円。

ここに趣味や旅行費用、身内や友人との付き合い、病気や介護費用、リフォーム代など他の支出を考えると、貯蓄はさらに必要になりますね。

とはいえ、先ほど確認したように70歳代のご家庭では約半数が貯蓄1000万円以下となっており、心もとない状況であることがわかります。