仕事を辞めた70歳代からの生活のために、私的年金と貯蓄を
60歳代までは仕事による収入がありますが、70歳代からは労働所得よりも、働かないで得られる不労所得や貯蓄が生活を支えてくれるでしょう。
今は国の税制優遇制度であるiDeCoや個人年金保険といった私的年金も数多くありますので、私的年金で生活費の赤字に備えることは重要です。
あわせて、しっかり貯蓄をする必要もあります。ただ、現役世代では教育費に住宅ローン、そして数々の物価高と、なかなか老後資金まで貯蓄する余裕もないですよね。
預貯金のみで老後に備えるのは厳しい時代です。リスクはありますが、情報収集をしてリスクを抑えた方法で「資産運用」を取り入れるといいでしょう。
最近では運用益が非課税になるつみたてNISAが若者に人気ですが、このような国の税制優遇制度を利用して、賢く老後に備えることをおすすめします。
老後は、長く働くことだけには頼れません。私的年金や貯蓄で備え、また老後に入っても資産寿命を伸ばすことが重要となるでしょう。
若いうちに資産運用の経験を積んでおけば、老後に入ってからも運用できることも大きなメリットです。今回の統計を参考に、運用について検討してみるといいでしょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」各種分類別データ
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」(2021年2月26日公表)
宮野 茉莉子