1. つみたてNISAのキホン。どれくらいの人が利用してる?

2018年1月からスタートしたつみたてNISAは、金融庁が定めた投資信託の中から自分で商品を選び、毎月一定額を積み立てるものです。通常は配当金や分配金、譲渡による利益に20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAなら毎年40万円まで、最長20年間非課税で運用できます(非課税運用額は最大総額800万円)。

利益が出ても約2割を税金で引かれるとなると、「2割引かれて本当に利益が出せるの?」と投資をためらう方もいるでしょう。しかし運用益が非課税であれば、初心者の方でも利益へのハードルが下がります。少額から無理なく投資をはじめられるのも、嬉しいポイントですね。

一方で、投資なので元本保証はありません。売りたいときに相場が大きく下がって、売りたくても売れないなんて可能性もあります。ただ、長期間毎月コツコツと積み立てていくことで、ある程度リスクを抑えることができます。

2021年10月8日に公表された金融庁の「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査 (2021年6月末時点) 」によると、2021年3月末時点でのNISA(一般NISAとつみたてNISA)口座数は、次の通りです(一般NISAとは上場株式、株式投資信託、ETFなどの利益が年間120万円まで非課税になる制度。非課税枠は最大600万円、期間は最長5年間、2023年まで)。