3. 夫婦の受給額は「夫の働き方」で変わる
おひとりさまで国民年金を受給する女性と違い、専業主婦は夫婦2人分の年金が老後の収入源となります。
ここでは夫婦の合計受給額を確認しましょう。
3.1 夫が自営業で国民年金の場合
夫が自営業の場合、2人とも国民年金を受給することになります。先程の調査では、男性の国民年金の月平均が5万9040円でした。
仮に平均ベースの年金を受給すると考えると、夫婦合計で月額11万3152円となります。2022年度における満額を受給すると仮定すると、夫婦合計で月額12万9632円の計算になります。
3.2 夫が会社員で厚生年金に加入している場合
夫が会社員の場合、厚生年金に加入していることになります。厚生年金の受給額平均は、男性が16万4742円でした。
仮に平均ベースを受給するとなると、国民年金の女性平均である5万4112円を足して、夫婦の合計は21万8854円となります。
ただし、厚生年金は「報酬比例制で納めた保険料」と「加入月数」で受給額が決まるため、個人によってピンキリです。
ねんきんネットやねんきん定期便などを活用し、自分の家庭の目安額を調べてみることをおすすめします。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)