心ゆたかに暮らすには収入の範囲内で楽しむ方法を考えることが大切
近年、シンプルな暮らしやミニマリスト的な暮らしに関するハウツー本が多く流通しています。
こうした本の先駆けとも言えるのは、ヘンリー・D・ソローの『森の生活』(1854)です。ソローは賃金を稼ぐためにあくせく働くことよりも、自分にとって価値のあることがあったため、自給自足の生活をウォールデン湖畔で試みました。
副業ブームの昨今、余剰資金を増やすことは比較的容易です。しかし、所得の増加に比例して、満足度がアップするとは限りません。
たとえば、収入を何となく増やしたいという思いから帰宅後の時間や休日を副業にあて、心身ともに疲弊しては本末転倒です。
限られた収入内でできる楽しみ方を見つけたり、自分にとって本当に必要なモノを見極めたりすることで、心楽しく暮らせるのではないでしょうか。
参考資料
西田 梨紗