4. パート主婦は長生きリスクにどう備える?
女性は男性とは違い、現状はまだ育児や介護で働き方を左右されることが多いものです。
「フルタイムで働きたくても、家庭との両立は正直厳しい」方も多いでしょう。
一方で、現代は60歳代で働く方も増え、総務省によれば60歳代前半の女性の6割が、後半でも4割以上が働いています。
女性であっても、60歳代で働くことは普通の時代になりました。今の現役時代はよりその傾向が強まるでしょう。
今40歳でも、65歳まで働くとしてあと25年間、70歳までであれば30年間働くことになります。それを考えると、今すぐではなくても、長い目で見たキャリアや社会保険の加入について考えてみるとよいでしょう。
平均寿命は男性より女性の方が長くなっています。男性に比べて年金が少ないものの長生きする可能性が高い女性の方が、実は老後に備える必要があるのです。
長生きリスクに備えるには、まず長く続けられる仕事を考えることと、公的年金に加入して将来の年金額を増やすのも得策です。年金は減額の不安がありますが、終身で貰えるのはメリットです。
それ以外に私的年金や貯蓄で備える必要性も現代では高いでしょう。今は資産運用に関する情報もわかりやすくなっていますから、早いうちから情報収集して検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。
監修者
LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年9月30日)。