4. パート主婦は長生きリスクにどう備える?

女性は男性とは違い、現状はまだ育児や介護で働き方を左右されることが多いものです。

「フルタイムで働きたくても、家庭との両立は正直厳しい」方も多いでしょう。

一方で、現代は60歳代で働く方も増え、総務省によれば60歳代前半の女性の6割が、後半でも4割以上が働いています。

出所:総務省「統計トピックスNo.132統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」

女性であっても、60歳代で働くことは普通の時代になりました。今の現役時代はよりその傾向が強まるでしょう。

今40歳でも、65歳まで働くとしてあと25年間、70歳までであれば30年間働くことになります。それを考えると、今すぐではなくても、長い目で見たキャリアや社会保険の加入について考えてみるとよいでしょう。

平均寿命は男性より女性の方が長くなっています。男性に比べて年金が少ないものの長生きする可能性が高い女性の方が、実は老後に備える必要があるのです。

長生きリスクに備えるには、まず長く続けられる仕事を考えることと、公的年金に加入して将来の年金額を増やすのも得策です。年金は減額の不安がありますが、終身で貰えるのはメリットです。

それ以外に私的年金や貯蓄で備える必要性も現代では高いでしょう。今は資産運用に関する情報もわかりやすくなっていますから、早いうちから情報収集して検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子