1. 10月よりパートの社会保険適用が拡大へ。メリットあるも手取りが減る?

10月から「被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時100人を超える事業所」に勤め、以下の要件を満たすとパートやアルバイトの方でも社会保険へ加入できるようになりました。

  • 1週の所定労働時間が20時間以上であること
  • 雇用期間が2カ月を超えて見込まれること
  • 賃金の月額が8万8000円以上であること
  • 学生でないこと

上記がいわゆる「106万円の壁」です。

該当する方は、新たに健康保険と厚生年金に加入します。

メリットとしては、健康保険への加入で傷病手当金や出産手当金が受け取れること、また年金に加入することで、老後や万が一のときの保証が手厚くなります。

しかし当然保険料を支払うことになります。会社と折半にはなりますが、その分手取りは減るもの。

特に今は数々のモノが値上げとなっており、ただでさえ生活を圧迫しています。ここにきて手取りも減ると苦しいご家庭も多いでしょう。

では働く時間を増やそうかと思っても、育児や家事との両立を考えてパートを選ぶ方も多いもの。急に育児などの負担が減るわけではなく、「働く時間を増やすと疲れて余裕がなくなる」「すぐには勤務時間を増やせない」方も多いでしょう。

一方で、現役世代は住宅ローンや教育費にあわせて、老後資金も同時に備える必要があります。厚生年金の受給額は現状どれくらいでしょうか。