日経平均は、直近の押し安値付近まで下落

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週に75日移動平均線、200日移動平均線を割り込んでしまったことから、先週、これを挽回できるかどうかがポイントでした。

実際には週初の2022年9月26日に窓をあけて下落してよりつくと、そのまま大きな陰線となって下落しました。その後はローソク足の実体が短くもみ合うような展開もありましたが、週末にかけてさらに大きく下げました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

チャートの形はよくありません。心理的な節目となる2万6000円も割ってしまいました。

気になるのは、直近の押し安値であった2022年7月1日の安値(2万5841円)も一時割り込んだことです。ただし引けにかけてはやや値を戻し、下ヒゲの長いローソク足になりました。

今週はこのあたりを維持し、反発できるかどうかがポイントになります。

下値がサポートされるようであれば押し目買いの好機となります。ただし、2万6000円~2万7000円は過去に売買が積みあがっているところです。

現在はそのチャネルの下限付近です。ここを下抜けてしまうと、上値抵抗ラインに替わるので注意が必要です。

2万6000円を回復するようであれば、ついていきたいところですが、2万7000円ぐらいまでの間でしばらくもみ合うことも考えられます。

判断が難しければ、2万7000円を超えてからでも遅くはないでしょう。

参考資料

下原 一晃