近年、「働き方改革」という言葉を耳にする機会が増えたと思います。

参考までに、厚生労働省によると「働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすること」と定義されています(※厚生労働省「働き方改革」の実現に向けてより抜粋)。

多様な働き方といえば、定年も60歳ではなく、65歳定年をイメージされる方も増えたのではないでしょうか。

「お金」や「いきがい」など働く理由もさまざまですが、60歳を超えて働く方々の実情はどうなのでしょうか。

そこで今回は60歳以降の給与事情や勤務時間、働く理由などを日本労働組合総連合会(連合)の「高齢者雇用に関する調査2020」を用いて、ご紹介します。

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1. 60歳代以上の平均給与はいくらか?

まずは、60歳代以上の平均給与と雇用の実態について確認していきます。

出所:日本労働組合総連合会(連合)「高齢者雇用に関する調査2020」

日本労働組合総連合会(連合)の調査によると、60歳上の1カ月の賃金(税込)は「5万円~10万円未満」(20.0%)や「15万円~20万円未満」(19.3%)、「20万円~25万円未満」(20.5%)などに回答が分かれ、平均は18万9000円です。

雇用形態の違いなどを考慮する必要もありますが、平均は約18万円といえるでしょう。