2022年9月28日に公表された国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」 によれば、令和3年の日本の平均年収は443万円となり、去年より10万2000円増加しました。

一方で物価高が今年は相次ぎ、実感が湧かない方もいるでしょう。

上記の平均年収は男女や正規・非正規、年齢もあわせた給与所得者数5270万人の平均です。

では男女別や正規・非正規にわけてみるといくらでしょうか。日本の平均年収の今を見ていきましょう。

【最新の平均年収】男女や正規・非正規別にいくらか

最新の平均年収について、前年比とともに確認していきましょう。

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出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」

給与所得者数・平均給与(令和3年)

全体:5270万人(対前年比25万人増)・443万円(同10万2000円増)

  • 男性:3061万人(同16万人減)・545万円(同13万1000円増)
  • 女性:2209万人(同41万人増)・ 302万円(同9万4000円増)

全体の給与所得者数も平均年収も去年より上がりました。

男女別で見ると男性の給与所得者数が減った一方で、女性は増加しています。

また、女性の平均年収は令和2年まで200万円台でしたが、300万円を超えました。

正規・非正規別にも見ていきましょう。

正社員(正職員)※

全体:3588万 人(同3.0%増)・508万円(同12万7000円増)

  • 男性:2368万人(同1.0%増)・570万円(同3.6%増)
  • 女性:1220万人(同7.2%増)・ 389万円(同1.4%増)

正社員は男女ともに増えていますが、特に女性の伸びが大きくなっています。ただ平均年収は男性の伸びのほうが大きく、男女差は181万円です。

正社員(正職員)以外※

全体:1271万人(同 5.7%増)・198万円(同21万4000円増)

  • 男性:429万人(同15.3%増)・ 267万円(同17.2%増)
  • 女性:843万人(同1.4%増)・ 162万円(同5.9%増)

※ 令和2年分以前については「正社員(正職員)」は「正規」、「正社員(正職員)以外」は「非正規」であっ たことから、伸び率(%)等については参考とする。

正社員以外をみるといずれも増えていますが、特に男性の伸びが大きいことがわかります。非正規の平均年収の男女差は105万円でした。

給与所得者数の平均年齢をみると2011年は44.7歳でしたが、2021年は46.9歳と上がっています。60歳を超えても働き続けたり、退職後に働く高齢者も増えていると考えられるでしょう。

【最新の年収一覧表】男女別に多い年収帯は

では、全体と男女別に分けて、年収100万円以下~2500万円超の給与所得者数と構成比も確認しましょう。 

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出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」

全体をみると最も多いのは「300万円超 400万円以下」で914万人(17.4%)、次に「400 万円超 500万円以下」で788万人(15.0%)でした。

男性は多い順に「400万円超 500万円以下」が537万人(17.5%)、「300万円超 400万円以下」が517万人(16.9%)。

女性は「100万円超 200万円以下」が497 万人(22.5%)、「200万円超 300万円以下」のが461万人(20.9%)です。

「平均年収」過去30年間と10年間の推移をグラフで見る

令和3年の平均年収は去年より上がりましたが、より長い目で推移をみるとどうでしょうか。

まずは厚生労働省の資料より、1989~2018年からの推移を確認します。

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出所:厚生労働省「図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)」

推移を見ると2007年以前は平均年収が400万円代後半でしたが、2008年以降は400万円台前半で推移しています。

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出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」

国税庁の資料より2011~2021年の推移をみると、最も低くて2012年の408万円でした。

2021年の443万円はここ10年間で最も高く、コロナ前に最も高かった2018年の441万円を超えています。

まとめにかえて

最新の平均年収を見てきましたが、男女や正規・非正規別や過去の推移を見るとまた違ったようすが窺えました。

世界情勢の変化だけでなく、共働き世帯や働くシニアの増加、またパートの社会保険適用の拡大など、仕事や家庭をとりまく環境や制度は急速に変化しています。

引き続き動向を見守っていきましょう。

参考資料