子どもを抱える女性は再就職しにくいのか?

男女ともに子どもを持つ女性が働くことに肯定的である一方、子どもがいる女性は企業から好まれにくいのではないかと不安視する声も少なくありません。

幼い子どもがいる間は、急な発熱などで休んだり、独身女性よりも柔軟に働けなかったりするものです。

厚生労働省が公表する「令和3年雇用動向調査結果の概況」における女性の入職率・離職率をみると、25~59歳までの女性における入職率と離職率は、いずれの年代においてもさほど差がありませんでした。

出典:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

女性の入職率と離職率を検討するにあたって考慮したいポイントは、出産の平均年齢です。

厚生労働省が公表する「令和2年版厚生労働白書―令和時代の社会保障と働き方を考える―」によると、近年の女性が第一子を出産する平均年齢は30.7歳、第二子を出産する平均年齢は32.7歳です 。

出所:厚生労働省「令和2年版厚生労働白書―令和時代の社会保障と働き方を考える―」

先程の「令和3年雇用動向調査結果の概況」の表では、34歳以下の女性の離職率は35歳以上の女性の離職率と比較してやや高い傾向にあります。

しかし、この年齢においても入職率と離職率に差があまりないことからも、退職後に再就職することは難しくないと言えるでしょう。