3. 障害年金にも税金がかからない
障害年金は、病気やケガで障害認定を受けた際に支給される年金です。この障害年金も、遺族年金と同じく所得税や住民税はかかりません。
障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金があります。
3.1 障害基礎年金
障害年金とは、病気やケガなどで障害が残ってしまった時に、一定の要件を満たしている場合、障害の等級にあわせ支払われる年金です。
支給額は、2級が77万7800円、1級は1.25倍となる97万2250円です。もし、生計を維持している子供がいれば、1~2人目には1人につき22万3800円、3人目以降には1人につき7万4600円が加算されます。
3.2 障害厚生年金
障害厚生年金は、厚生年金の被保険者である間に、一定要件を満たした場合、障害の等級に応じて支払われる年金です。
支給額は以下のとおりです。
- 【1級】(報酬比例の年金額)× 1.25
- 【2級】(報酬比例の年金額)
- 【3級】(報酬比例の年金額) 最低保障額 58万3400円
さらに、1級・2級においては、障害厚生年金を受給する方に生計を維持されている65歳未満の配偶者がいれば、加給年金が22万3800円加算されます。
4. まとめ
公的年金には、65歳以上になって受け取る老齢年金以外に、遺族年金、障害年金などいろいろな種類があります。
所得税や住民税は、ほとんどの場合かかりませんが、一部かかる場合もあります。この機会に整理してみるとよいでしょう。
参考資料
- 国税庁「 No.1600 公的年金等の課税関係」
- 日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」
- 日本年金機構「寡婦年金」
- 日本年金機構「死亡一時金」
- 日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
- 日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」
舟本 美子