「特養」と「老健」の違い4つ。入居条件や費用、サービスを確認
では、それぞれの施設の違いを確認していきましょう。
「特養」と「老健」の違い1. 入居条件
入居条件の違いは次の通りです。
特別養護老人ホームの入居条件
自宅で生活を送ることが難しい要介護3〜5の認定を受けた人が入居対象です。
ただし、要介護1・2の方についても、やむを得ない事情により、特養以外での生活が困難であると認められる場合には、特例的に入居が可能です。
介護老人保健施設の入居条件
病状が安定し、入院による治療などの必要がない要介護1〜5までの人が入居対象です。
「特養」と「老健」の違い2 . 費用
特養と老健は、どちらも公的施設のため初期費用(入居一時金)は不要です。
基本的に必要な費用は月額費用のみです。その内訳は「施設サービス費」「居住費」「食費」「日常生活費」となります。
ただし、所得や要介護度、利用する居室の種類など個人の状況によって支払う料金は異なります。
特別養護老人ホーム(特養)の利用者負担
従来型個室の場合、要介護1で557円、要介護5で829円です(1割の場合・1日につき)。
介護老人保健施設(老健)の利用者負担
要介護1で介護保健施設サービス費1の場合、基本型(i)で698円です。(1割の場合・1日につき)
なお、施設で受けた医療ケアの料金は、規定の範囲内であれば施設サービス費に含まれます。