50歳代の生活費が高い理由とは?内訳を見る

では、なぜ50歳代の生活費が高いのか、項目別の割合を各年代で比較しましょう。

出所:総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」(2021年2月26日公表)

年代別に生活費の内訳をみると、「30歳未満と30歳代」は他に比べて「住居」が高く、「40歳代」は「交通・通信」の割合が高くなっています。

50歳代をみると「教育」と「その他の消費支出(交際費を除く)」の割合が他に比べて高いとわかります。

お子さんがいるご家庭では大学が短大、専門学校などへ進学し、教育費や仕送り費用が大きくかかるご家庭も多いでしょう。

一方で、50歳代は生涯で最も年収が高くなる傾向にあります。教育費が払い終えると安心して、さまざまな出費や外食費などが増えてしまう場合もあるでしょう。

60歳代以降になれば生活費は減るものの、「保健医療」などの費用は年齢を重ねるにつれ増える可能性があります。

急に生活水準を変えるのは難しいもの。長いスパンで考えながら、固定費の見直しや外食の回数など、一つずつ出費を抑えていけるといいですね。