4. 老後資金は退職金だけで大丈夫か
ここまで学校の先生の退職金事情を紐解いてきました。ここまでのデータをふまえ、学校の先生(公務員)は将来安泰しているように感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、公務員の退職金は民間企業の退職金相場と大きくかけ離れることがないよう、定期的に見直しが行われていることも事実です。
公務員だけに関わらず「退職金だけ」に過剰な期待を持つことは、避けた方がよいと言えるでしょう。
5. 老後のお金は「自分で作る」時代に
超低金利時代と言われるいま、銀行などの預貯金でお金を増やしていくことは難しいでしょう。そんな今こそ、お金に働いてもらうという発想、つまり「資産運用」に目を向ける好機であるともいえそうです。
資産運用のポイントのひとつとして、「運用期間をできるだけ長くとること」が挙げられます。時間を味方にすることで、リスクが軽減され、リターンが安定してきます。
退職金だけに頼らない老後を迎えるために、はじめの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省「地方公務員数の状況」
- 総務省「令和2年4月1日地方公務員給与実態調査結果」
- 金融審議会『「市場ワーキング・グループ」(第21回)厚生労働省提出資料』
- 金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」
吉田 奈都子