【厚生年金】女性の9割が月15万円未満という現実。パートでも加入した方が良いか 2022年10月よりパートの厚生年金適用拡大へ

1. 国民年金は、ひと月いくら？

公的年金は2階建て構造になっており、原則20歳以上のすべての国民が加入し、基礎給付を行う国民年金と、それに上乗せして支給される厚生年金保険があります。

出所：日本年金機構「国民年金・厚生年金保険被保険者のしおり」（令和4年4月）、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

まずは、厚生労働省年金局の「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金の月額を確認しましょう。

男女別で次の金額になります。

出所：厚生労働省年金局「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

国民年金の場合は、男女ともにボリュームゾーンが「6万円～7万円未満」です。

平均額：5万6252円

平均月額は5万6252円でした。

1階部分の国民年金（老齢基礎年金）を受給できるのは、第1号被保険者の自営業・フリーランス、第2号被保険者の会社員、第3号被保険者の専業主婦などです。

自営業・フリーランスやその妻の場合は、国民年金のみの受給となります。

自営業の場合、定年がなく長く働けるという利点もありますが、年金額は会社員に比べ少なくなります。老後の生活に向けて、私的年金などの計画的な資産形成に取り組むことをおすすめします。