3. 厚生年金の「女性」の受給額。15万円未満が9割、パートでも加入したほうが良いか

ここからは、厚生年金の女性の平均受給額を見ていきましょう。

3.1 【厚生年金保険(第1号)】年金月額階級別老齢年金受給権者数(女性)

  • 1万円未満:2万8004人
  • 1万円以上~2万円未満:6884人
  • 2万円以上~3万円未満:6万1267人
  • 3万円以上~4万円未満:10万9541人
  • 4万円以上~5万円未満:9万4941人
  • 5万円以上~6万円未満:10万3206人
  • 6万円以上~7万円未満:23万8112人
  • 7万円以上~8万円未満:44万9205人
  • 8万円以上~9万円未満:69万2135人
  • 9万円以上~10万円未満:85万2017人
  • 10万円以上~11万円未満:76万8808人
  • 11万円以上~12万円未満:57万9740人
  • 12万円以上~13万円未満:40万7435人
  • 13万円以上~14万円未満:28万8035人
  • 14万円以上~15万円未満:20万8976人
  • 15万円以上~16万円未満:15万2367人
  • 16万円以上~17万円未満:10万9888人
  • 17万円以上~18万円未満:7万5929人
  • 18万円以上~19万円未満:5万1905人
  • 19万円以上~20万円未満:3万7458人
  • 20万円以上~21万円未満:2万4850人
  • 21万円以上~22万円未満:1万6796人
  • 22万円以上~23万円未満:1万976人
  • 23万円以上~24万円未満:6934人
  • 24万円以上~25万円未満:3951人
  • 25万円以上~26万円未満:2188人
  • 26万円以上~27万円未満:1098人
  • 27万円以上~28万円未満:516人
  • 28万円以上~29万円未満:208人
  • 29万円以上~30万円未満:144人
  • 30万円以上~:375人

厚生年金では男性のボリュームゾーンは15万円~20万円未満なのに対し、女性のボリュームゾーンは5万円~10万円未満でした。

国民年金では受給額にほとんど男女差がありませんでしたが、厚生年金ではボリュームゾーンをみると約10万円ほどの差がみられます。

3.2 厚生年金の平均年金月額

  • 男子16万4742円
  • 女子10万3808円

平均額:14万4366円

平均月額は14万4366円ですが、男女差で見ると約6万円ほど差があります。

現役時代の働き方によって公的年金制度は変わるため、老後を見据えて働き方を変えるという選択肢もあります。

特に女性の場合、出産や育児を機に、大きく働き方を変える人も多いため、男性に比べると年金額が低い傾向があります。

夫の扶養の範囲内で働くという方も多いでしょう。ですが、今年10月の年金改正により厚生年金の適用要件が強化され、扶養適用内で働くことが以前よりも難しくなります。

新制度では、短時間労働者(パートタイマー等)の厚生年金の加入要件を広げ、厚生年金に加入した方がお得という改正法になっています。

厚生年金の加入をすることで、将来受け取れる年金額を増やすことができます。この機会に働き方についても見直してみると良いでしょう。