先週、来年度の年金額に関する重要な発表がありました。2025年の物価の動きをふまえ、2026年度の年金額は増額改定となり、国民年金の満額は7万円台に到達します。ただし、実際に受け取れる年金額は、これまでの働き方や年金の加入履歴によって一人ひとり異なります。

日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2つから構成されているため、下の体系図のような「2階建て」構造と呼ばれています。厚生年金と国民年金の仕組み

本記事では年金額改定のポイントを整理したうえで、現在のシニア世代が受け取る平均年金月額を60歳から89歳まで1歳刻みで見ていきます。

1. 2026年度の年金額例が発表「ついに、国民年金の満額7万円台!」対前年度プラス1300円!

厚生労働省によると、2026年度の年金額の例は次のとおり決定されました。

  • 国民年金(老齢基礎年金(満額)):7万608円(1人分※1)
  • 厚生年金:23万7279円(夫婦2人分※)

※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額7万408円(対前年度比+1300円)です。このように年齢により受給額が異なります。

※2男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

厚生年金の23万7279円は、夫婦の合計額です。

上記の注釈があるとおり、「40年間会社員として月額45万5000円を稼いだ夫の厚生年金と国民年金」と「40年間第3号被保険者(もしくは自営業など)だった妻の国民年金」が想定されています。現代では共働き世帯や単身世帯、自営業の方などライフスタイルは多岐にわたります。この金額はあくまで一つの指標であり、実際の受給額はこれまでの加入状況によって一人ひとり大きく異なる点に留意が必要です。

ちなみに、2025年度(令和7年度)は23万2784円でした。今回で4年度連続のプラス改定となります。また国民年金の満額は、2025年度が6万9308円であり今回も増額しています。

続いて、現在の年金受給世代の「実際の平均年金月額」についてみていきましょう。