2. おひとりさま女性の老後、生活費は月約14万円。社会保険料や税金も忘れずに
では、実際におひとりさま女性の老後の生活費はどれくらいかかるのでしょうか。
総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」より、高齢無職単身世帯(65歳以上の単身世帯のうち無職世帯)についてをみると、以下のとおりです。
実収入14万1646円(うち社会保障給付12万8908円)
支出合計14万9145円
- 消費支出14万607円
- 非消費支出8538円
上記の場合、年金は12万円台と先程の厚生年金の平均額より多くなっています。
支出を見ると約15万円。そのうち食費(外食を除く)が24.7%と最も多くを占め、次に「教養娯楽」(11.7%)「住居」(11.6%)などとなっています。
社会保険料や税金の「非消費支出」の負担もあるため、こちらも老後資金の計画に入れましょう。
こちらの統計では月の不足額が7500円でした。ただし個人差が大きく、たとえば厚生年金が女性の平均額である月10万円なら、月5万円の赤字となります。
月5万円貯蓄を切り崩すとなると、年60万円、老後を25年と仮定して1500万円になります。
実際は年金額も生活費も個人差がありますが、女性の厚生年金額や老後の生活費を確認し、早めに老後に備えましょう。