どこがすごい? 医療情報のエムスリーはテンバガー(10倍株)銘柄

10年前の2007年3月期時点での売上構成比は、MR君関連が約73%と大半を占めていましたが、2017年3月期には17%にまで低下しています。一方、PF派生は17%から57%へ、海外は10%から24%と、MR君ファミリー以外の存在感が高まっています。

エムスリーのどこがすごいのか?

エムスリーは、株式市場では成長企業として一目置かれる存在です。その理由は以下の3点にまとめることができます。

第1の理由は、業績や株価が右肩上がりの成長を遂げてきたためです。同社の創業は2000年9月、上場は2004年9月ですが、上場初年度の2005年3月期に比べると2017年3月期の売上高は約34倍、営業利益は約28倍に拡大しており、連続して増収、増益を維持しています。また、この13年間の平均成長率(CAGR)は、売上高で34%、営業利益で32%に達しています。

株価および時価総額も急拡大しています。2004年9月の上場初日と比べ、株価は約16倍に上昇。また、直近の時価総額は約1兆円と、大企業並みの時価総額になっています。

こうして見ると、上場してから業績や株価が伸び悩む、いわゆる「上場ゴール」となってしまう企業とは対照的な動きになっていることがおわかりいただけると思います。

第2の理由は、採算性と資本効率の高さです。過去3年間の営業利益率は30%強、一方、ROEは30%弱を維持しています。成長のための人材投資やM&Aを行いながら、こうした高い水準を維持していることが注目されています。

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執筆者
和泉 美治

同志社大学文学部卒業後、エルコインターナショナル (現:京セラエルコ) に入社。英国バーミンガム大学にてMBA取得。その後UBSフィリップスアンドドリュー証券 (現:UBS証券) に入社し、調査部にてエレクトロニクスセクターを担当。2002年より2013年までJ.P.モルガンにて産業用エレクトロニクス及び民生エレクトロニクスセクターを担当。日本証券アナリスト協会検定会員。