どこがすごい? 医療情報のエムスリーはテンバガー(10倍株)銘柄

第3はネット企業でスタートしながら、M&Aを通して参入した「治験」などのリアルな事業でも成功を収めていることです。

新規医薬品の承認を得るためなどに行われる臨床試験では、人件費などの固定費負担が高まるリスクがありますが、一方で、同社のインターネットプラットフォームを活用してシナジーを生みだすことができれば高いリターンを得ることも可能です。

同社は、そうした難易度が高い取り組みにもチャレンジし、その成果を享受していることも大きな注目を集めています。

今後の注目点

2017年4月25日に行われた決算説明会では、既存事業のさらなる深堀りや海外展開の加速に加え、よりいっそうM&Aに注力する考えが示されています。

また、M&Aの案件発掘や実行から買収後の統合作業までを自社で完結可能な、投資銀行、コンサル、ベンチャーキャピタルなどの出身者から成る約10人のプロフェショナルチームを内部に持ち、活用していく考えも明らかにされています。

中期的な業績の成長ポテンシャルに加え、成功確率が高くはないとされるM&Aの世界で常勝を続け、今後も革新的なビジネスを生み出し続けられるかを大いに注目したいと思います。

エムスリーの過去10年間の株価推移

 

和泉 美治

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執筆者
和泉 美治

同志社大学文学部卒業後、エルコインターナショナル (現:京セラエルコ) に入社。英国バーミンガム大学にてMBA取得。その後UBSフィリップスアンドドリュー証券 (現:UBS証券) に入社し、調査部にてエレクトロニクスセクターを担当。2002年より2013年までJ.P.モルガンにて産業用エレクトロニクス及び民生エレクトロニクスセクターを担当。日本証券アナリスト協会検定会員。