3. 不労所得2.債券(難易度:低、魅力度:中)

債券は、国や企業などの発行体に対してお金を貸す代わりに利子をもらう、というイメージです。貸す期間が予め定められているものが多く、期間が満了となる償還日には、額面金額が返ってくる仕組みです。

利息が受け取れ、額面通りの金額が戻ってくることから、発行体の信用度によりますが、債券は数ある投資商品のなかでも比較的安全性が高い商品とされています。

ただし、安全性は、発行体の信用度に左右されるという点には注意が必要です。購入する前には、発行体の格付けなどを目安に判断しましょう。

また、金利が良い条件の場合には外貨建となっていることもあり、その場合は為替リスクが伴うことは認識しておきましょう。

例えば、日本国債10年ものは約0.25%、米国債10年ものは約3.35%ほどです。日本のこの金利を基準に考えると、金利をみたときに外貨建であるかどうかの判断材料になりますね。

冒頭にあった元手の資金を考えると、仮に3%の債券だと、元手は1億2000万円。債券で30万円の不労所得を得る場合には、為替リスクも考慮にいれるとすると、さらに大きな額が必要になりそうです。

だからといって、例えば10%もの高い金利の債券を選ぶとすると、新興国の通貨建で発行されている場合や、仕組債といわれる債券の場合もあり、債券というカテゴリーであってもリスクが高いものもあります。

リターンとリスクは隣合わせと考え、発行体の信用力や、どの通貨で運用されているのかなど、必ず確認してから購入するようにしましょう。

債券は一旦保有する債券を決めてしまえば、途中売却による売却益を狙わない限り、償還期間に「保有するだけ」で利息を受け取ることができます。運用中の手軽さ、投資商品の中ではリスクが低いものとして考えると初心者でも始めやすい点がメリットになります。