20~70歳代で「貯蓄ゼロ」の割合とは
まずは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとに、貯蓄ゼロの割合を見ていきます。
- 20歳代:37.1%
- 30歳代:22.7%
- 40歳代:24.8%
- 50歳代:23.2%
- 60歳代:19.0%
- 70歳代:18.3%
20歳代はまだ働き始めた方も多く、貯蓄ゼロの割合は高めです。徐々に年収が上がり始めた30歳代では、22.7%にまで下がります。
しかし、その後は再び増加することに。結局50歳代までは20%台を推移しているのです。5世帯に1世帯は貯蓄がないという現状に、驚かれた方も多いでしょう。
収入があがっても、年代があがるごとに待ち受けるライフステージによっては、支出が高まります。
特に子育て世帯では子どもの教育費が家計を圧迫するでしょう。住宅を購入し、ローン返済が重くのしかかる世帯もあります。
こうした背景により、一定の割合で貯蓄ゼロの世帯が存在すると考えられます。しかし、「ウチは少しなら貯蓄があるから安心」と捉えるのは早計です。理由を2つ見ていきましょう。