1. 批判を抑えて正答率と子どもの正誤を見比べる
中学受験に向けて、子ども達は長期間本番に向かって勉強に励んでいます。小学6年生の秋の合否判定の結果は「合格の芽があるかどうか」をストレートに教えてくれるものです。
合格可能性が10%程度だと本番まで半年を切った状態ではかなり厳しいものがありますが、20%から30%であれば「諦めた」と望みを捨てるのは勿体ないです。
もちろん、数字が大きければ大きいほど安心材料になるのは確かですが、模試の結果の数字に一喜一憂し、出来が悪いと子どもを責めるのは本末転倒。
中学受験を控えた親子にとって、秋に重要なのは模試の結果と向き合い「改善点と良い点を探す」という建設的な戦略を考えることです。
模試の結果には正答率が載っており、子どもの正誤と平均を見比べることで弱点か強みなのかを把握することができます。
例えば、正答率が低い問題を解けていれば「この問題難しいのに解けたんだ」と声がけをして自信を深めることができます。反対に、正答率が高いのに落としている問題は計算ミスや誤字脱字といったミスが考えられます。
こうした勿体ない問題を洗い出し、しっかりと「なぜ間違えたのか」と解き直して改善させていきましょう。その際も、決して子どもを責めたりネガティブな言葉をかけないようにしましょう。