日経平均は、75日線、200日線付近で再度下げ止まり

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

前週末に25日線付近で上値を抑えられていたことから、先週はこれを超えられるかどうかがポイントでした。実際には週初12日に窓をあけて上昇して寄り付き、25日線を突破しました。さらに翌13日も陽線となりました。

目先の節となる2022年6月9日の高値(2万8389円)および、2022年3月25日の高値(2万8338円)も奪回したことから、上昇が続くことが期待されました。

しかし、その後は窓をあけて下げて寄り付くと大きな陰線となってさらに下落しました。25日線も再度割り込んでしまいました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

25日線、75日線、200日線と、主要な移動平均線が収束していることから、このあたりでもみあう展開が続いています。ただし、先週の調整においても、75日線・200日線でしっかりと下げ止まっています。押し目買いの好機と見ていいでしょう。

上値メドは、25日線の2万8400円付近で、6月9日の高値(2万8389円)および、3月25日の高値(2万8338円)にも重なります。このあたりを抜けるのにはパワーがかかるところですが、抜けてしまうと下値サポートになる可能性があります。また、その後の視界も広がっており、3万円台も視野に入ってきます。

逆に、25日線を超えることができないと、75日線や200日線との間でもみ合いが続くことも考えられます。判断が難しければ、上下どちらかに放れてからでもいいでしょう。

下原 一晃