日経平均は再度2万8000円台を割り込む
2022年9月16日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、308円26銭安の2万7567円65銭となりました。
前週は終値ベースで2万8000円台を回復し、週初も維持していましたが、週半ばに大幅反落し2万8000円を割り込むと、上値の重い展開となりました。週末にかけては、3連休を前に持ち高を減らす動きもありました。
今週の動きはどうなるでしょうか。
2022年9月16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比139ドル40セント安の3万0822ドル42セントとなりました。2カ月ぶりの安値です。
大手物流のフェデックスが2022年9月15日、決算の速報値を発表しましたが、市場予想を下回る内容だったことから大きく売られました。投資家の間に、景気の悪化を懸念する見方が広がったためです。他の銘柄にも売りが広がりました。
東京株式市場は、2022年9月19日は敬老の日の祝日で休業ですが、週初から軟調な展開になる可能性があります。
今週20~21日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。3会合連続で0.75%の利上げが行われるのは織り込み済みといったところですが、最終的にどこまで引き上げられるのか、委員らの政策金利見通しに関する発言が注目されます。
一方で、日銀は21~22日に会合を開きますが、金融緩和政策維持の方向に変わりはないと見られています。今週さらに円安が進み、1ドル=145円を超える可能性もあります。
ただし、政府・日銀は急速な円安・ドル高に警戒感を示しており、「口先介入」も含めて、政府の為替介入があるかどうかにも注目されます。急に円高方向に戻るようなことがあると、自動車・機械など輸出関連銘柄が売られることもあり得ます。
足元では、日本株は米株の動きに振られる展開が続いています。ただし下げ幅は限定的で、売買代金も高水準となっています。
2022年9月16日の東京株式市場で、東証プライム市場の売買代金は3兆4047億円でした。押し目が入ると買いに回る投資家も多いようです。好配当、好業績銘柄を中心に物色したいところです。