3. 年金を満額受給しながら働く男性

厚生労働省「令和2年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、男性の厚生年金の月額は平均で16万4742円です。

ここから、年金の基本月額※が16万円だった場合でシミュレーションしてみましょう。

上限である47万円に抑えるなら、総報酬月額相当額上限は31万円になります。この金額までであれば、厚生年金を満額受給することができるでしょう。

※加給年金額を除いた老齢厚生(退職共済)年金(報酬比例部分)の月額

4. 今後もシニアが働きやすい環境は続く

在職老齢年金について見ていきました。

せっかく保険料を納めてきた年金。満額を受給するためにも、支給調整されない上限額を把握しておいて損はありません。

もちろん多くの収入が見込めるのであれば、年金が調整されても働くメリットが上回ることもあります。

知らずに損をするのではなく、知った上で選択できるようにしましょう。

参考資料

太田 彩子