1. 働く60歳代は増加傾向

定年延長や定年廃止の動きもあり、働く60歳以上はどんどん増えています。

総務省「統計トピックス No.129 統計からみた我が国の高齢者 (2021年9月19日公表)」によると、65歳以上のうち就業している人は906万人に上ります。

出所:総務省「統計トピックス No.129 統計からみた我が国の高齢者 (2021年9月19日公表)」

17年連続の増加であり、今後もこの傾向は続いていくでしょう。

また日本労働組合総連合会の「高齢者雇用に関する調査2020」によると、60歳以上の1ヵ月の賃金平均は18万9000円でした。

最も多いのは「20万円~25万円未満」(20.5%)、次いで「5万円~10万円未満」(20.0%)、「15万円~20万円未満」(19.3%)と続きます。

できるだけ給与は多いほうがいいと思われがちですが、シニアに限ってはそうとも言い切れません。65歳からは年金を受給する方もいて、給与の金額によっては年金の支給が停止されてしまうからです。

くわしく見ていきましょう。