4. 60代以上で付き10万円の不労所得がある人はどのくらいいるのか
先述の資料から、60歳以上の男女のうち「配当・家賃」といった財産からの収入、いわゆる「不労所得」がある人の割合をみてみましょう。
なお、回答形式は「当てはまるものすべてに回答」「配偶者と一緒に暮らす場合は、回答者と配偶者2人の状況を回答」としています。
4.1 60歳以上の男女「収入の種類」
- 仕事による収入・・・41.0%
- 公的年金、恩給・・・87.3%
- 公的年金、恩給以外の社会保障給付金(生活保護等)・・・1.1%
- 企業年金、個人年金等・・・16.5%
- 財産からの収入(利子、配当金、家賃、地代等)・・・8.4%
- 子などからの仕送り・援助・・・2.2%
- その他・・・0.7%
- 収入はない・・・0.9%
- 不明・無回答・・・0.1%
不労所得にあたる「財産からの収入」がある人は、全体の8.4%と高い数字とはいえないかもしれません。
しかし、国としても貯金から投資への流れを後押しするこれからの時代には、不労所得を得ている人が増えていくと考えられるでしょう。
投資を始める人が増えれば詐欺などのトラブルも増加しますから、うますぎる話には注意しましょう。販売元や利益が出る仕組みがよく分からないのに異常な高金利を謳うものには特に注意が必要です。
定年後の生活を豊かなものにするため、計画的な資産づくりができると良いですね。
参考資料
尾崎 絵実