2. 高齢者の仕事の見つけ方とは

仮に「豊かな老後のために年金以外で月10万円ほど必要だ」とした場合、多くの人は「老後も働くしかないか」と考えるのではないでしょうか。

実際に、内閣府「令和元年(2019年)度高齢者の経済生活に関する調査結果」では、仕事をしている高齢者のうち45.4%は「収入がほしいから」という理由で働いていることが分かっています。

なお、「今の仕事を見つけた方法」については以下のような分布をみせています。

  1. ハローワークに登録して探す ‥ 8.6%
  2. シルバー人材センターに登録 ‥ 3.8%
  3. インターネット求人情報サイト ‥ 0.6%
  4. 労働者派遣事業の派遣事業者に登録する ‥ 0.2%
  5. 民間の職業紹介機関 ‥ 1.4%
  6. 求人情報誌(紙情報)で探す ‥ 7.8%
  7. 会社の再雇用制度の利用 ‥ 6.9%
  8. 知人・友人等の紹介 ‥ 28.1%
  9. 直接連絡したり、履歴書を送る ‥ 4.4%
  10. 自分で起業 ‥ 15.7%
  11. その他 ‥ 22.0%
  12. 不明・無回答 ‥ 0.5%

定年前の勤め先で仕事を継続できている人は、わずか6.9%にとどまっており、新たな職場を探し出している人がほとんどのようです。

ただし、収入のある仕事につきたい高齢者が「現在仕事をしていない理由(複数回答可)」では、「健康上の理由(28.4%)」「年齢制限で働くところがみつからないから(26.9%)」の割合が高く、老後の仕事探しは簡単ではないことが分かります。

また、15.7%が「家族の介護や家事のため」と回答しており、働きたくても働けない実態も浮かび上がっています。