1. 厚生年金の平均額はいくら?そこから天引きされる社会保険料

一般的に、会社員や公務員は60~65歳ごろに定年をむかえることが多いでしょう。

公務員や大企業に勤めている人の場合、退職金にもある程度の金額が期待できますが、全体的にみても民間企業の退職金は減少傾向です。

原則65歳からは厚生年金を受給することになりますが、厚生年金だけで悠々自適な老後をおくることができれば頭を悩ませることもありません。

しかし、厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると厚生年金の受給額は全体平均で月額14万4366円。

男女別では、男性が平均16万4742円、女性が平均10万3808円となっています。

これは厚生年金の額面金額であり、年金の受給額によって「所得税」「住民税」「介護保険料」「健康保険料」が天引きされるため手元に残るお金はさらに少なくなります。

厚生年金だけではカツカツの生活すら危うく、毎月赤字になっても不思議ではありません。

もし退職金を500万円受け取ることができても、月10万円ずつ取り崩せば4年ちょっと、月5万円でも9年もかからず使い切ってしまうことになります。