4. まとめにかえて
今回は、公務員や民間企業の退職金事情などについて触れてみました。データによると、公務員全般や一部民間の大企業に勤めている方は2000万円以上の退職金を手にする可能性が高いということでした。
確かに、老後を目前にそれだけの大金を退職金として受け取れる方は少し羨ましいなという気もします。
しかし、そういう方たちの仕事ぶりを見てみると日頃から長時間の残業が発生したり、非常に高度で専門的な知識を要する仕事を任されているなど相当ハードに働かれていると感じることはとても多いです。
外から見える「これだけ退職金をもらっている」とか「暇そうに仕事している人」など一部のイメージだけで、その仕事すべてに関わっている人を羨んだり批判するのは少し違うのかなとも思いますよね。
実際、他人を羨んだり批判したところで自分の会社のお給料が増えたり退職金制度が導入される訳ではありません。
今の会社の給料などに不満があるならスキルアップして高収入が狙える会社に転職するなり、副業や自分で会社を立ち上げるという選択も自己の努力によって叶えることもできると思います。
または、少ない給料の中でお金を増やすためにはまず家計の無駄を見直して、そこで浮いたお金をどういう風に運用していくかで資産を大きく増やせる可能性というのも出てくると思います。
大事なことは、自分が身を置いている環境の中でどうやって動いていけば今かかえている悩みから抜け出せるかを考えて行動することではないでしょうか。
参考資料
- 総務省「令和2年地方公務員給与の実態」
- 内閣官房「退職手当の支給状況(令和2年度退職者)」
- 厚生労働省「退職給付(一時金・年金)の支給実態(平成30年)」
- 中央労働委員会「令和元年退職金、年金及び定年制事情調査(2020年)」
- 東京産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2020年」
鶴田 綾