必須の視点4. 投資対象の地域が一国集中のもの
SNSやYoutubeを見てみると、「S&P500」や「日経平均株価」など特定の地域にしか投資をしないものが「初心者にはおすすめ!」とよく目にします。
しかし、一国に集中投資をするということは、投資のリスクをその国に依存していることになります。
日本やアメリカも、経済的に非常に大きな先進国ですが、過去のバブル崩壊やリーマンショックでは大きな打撃を受けています。
経済が安定している国でも、いつどうなるかはわかりません。特に日本が良い例で、バブル崩壊後の日本の株価は、1989年につけた3万8914円という値段を超えられていません。
バブル崩壊まではずっと綺麗な上昇相場だった日本ですが、一度大きな経済打撃を受けてしまい、その後30年間復活しない悲惨なケースとなっています。
これから長い期間、運用を続けられるためにも、一つの国に頼って運用をするのではなく世界各国にリスク分散して投資ができる世界株式などで、ある程度リスクを抑えて運用をしてみると良いでしょう。
まとめにかえて
つみたてNISAは、若者を中心に非常に人気です。
その理由は「みんながしているから」「ネットに書いてあったから」という理由が大きいのではないでしょうか。
金融リテラシーも大切ですが、ネットの情報を正しく判断するネットリテラシーも大切です。
今回はつみたてNISAのインデックス投資について必須の視点4つをお伝えしましたが、世の中には多くの運用方法があります。
本当に自分にあった方法なのか、一度足を止めて、自分の頭で考えるクセを付けましょう。
参考資料
- 野村アセットマネジメント「投資信託に関する意識調査」
- 金融庁「つみたてNISA対象商品届出一覧」
- 金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」
- 日本証券業協会「信託報酬」
- 金融庁「つみたてNISAについて(平成29年7月)」
- 金融庁「第6回 投資信託って、どういうものなの?」
宮内 勇資