4. 厚生年金に頼らない老後をむかえるための準備をはじめよう

ここまで、不労所得を築くための代表的な例をふたつご紹介してきました。

債券と株式の値動きは、一般的に「逆相関関係」にあると言われています。

債券価格が上がると株価は下がり、債券価格が下がると株価は上がるというシーソーのような関係をさします。

そのため、安定した不労所得を目指す上では債券と株式の両方をバランスよく保有するのもおすすめです。

とはいえ、月25万円(年間300万円)の不労所得をえるには大きな元手資金が必要になります。

単純計算にはなりますが、年利2%の運用であれば1億5000万円、年利4%で7500万円程度は準備しなくてはなりません。

仮に50歳代までの30年間で7500万円を準備すると考えた場合、金利と時間をうまく使えるかどうかが鍵になります。

そもそもの元手資金を貯める段階では、手軽にリスク分散のできる投資信託等のつみたて投資を取り入れることで銀行預金よりもペースアップすることが期待できるでしょう。

いまある制度が今後どのように変わっていくかは分かりませんから、厚生年金に頼らず生活できる備えをしておくと将来の不安が少しは解消されるかもしれません。

参考資料

尾崎 絵実