グラフで見る「厚生年金・受給額の男女差」
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円・ボリュームゾーン:17~18万円未満
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円・ボリュームゾーン:9~10万円未満
先ほども触れましたが、厚生年金は収入額に応じた保険料を納める「報酬比例」のしくみをとっています。厚生年金に加入していた期間の長さや、現役時代の収入は人それぞれ。老後の受給額に大きな個人差が生じる原因はここにあるわけです。
若い頃からの就労スタイルや収入額は、「積もり積もって」遠い将来の年金額に響くものである、という認識を早めに持つことは、長期的なマネープランを上手に作る上で大切な視点のひとつと言えそうです。
まとめにかえて
サラリーマンだった人が受け取る厚生年金について、年金のしくみをおさらいしながら、今のシニア世代の受給額事情を深掘りしました。
厚生年金の平均月額は「約14万円」という数字は出ていますが、この金額はあくまでも国民年金(老齢基礎年金)部分を含めた金額である点を、正しく理解しておきましょう。
現役時代の働き方や収入が、老後の年金額にダイレクトに影響を与える点についても意識してみることも、「人生100年時代」を見据えたライフプランをていねいに作る上で、欠かせない視点のひとつになるといえそうです。