日本の平均年収は30年以上「400万円台」という現実【グラフで見る】
食品で1割以上値上げされただけでなく、電気料金などさまざまな分野で値上げが続いています。
家計は苦しくなる一方で、日本の平均年収は30年以上400万円台で変わらないという現実があります。
国税庁「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、令和2年の平均年収は433万円。
2010~2020年の平均給与の推移をグラフで確認しましょう。
上記を見ると2010年の約412万円、2015年の約420万円と、過去10年間400万円台で推移しているのがわかります。
厚生労働省の資料より、1989~2018年の「平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)」の推移も確認します。
1989年は452万1000円。
その後、1994年の465万3000円をピークに、リーマンショックの翌年2009年には421万1000円と大きく下がり、2014年の419万2000円が底となり現在433万円まで戻ってきています。
平均給与には男女や正規・非正規雇用の影響もありますが、基本的に400万円台で推移しており、30年ほど前に比べると変わっていないどころか下がっているとわかります。
このような状況下で数多くのモノやサービスの値上がりが続くと国民の生活は非常に厳しいでしょう。