4. 60歳代はいくら貯蓄を保有しているのか
老後を生き抜くためには、上記の「労働収入」「年金」に加えて、貯蓄をすることが大切です。
働くつもりがあっても、ご自身の健康やご家族の介護などの事情で働けなくなることもあります。リスクを分散するために、一定の貯蓄が必要です。
では、今の60代の人たちは、どれくらいの貯蓄があるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」からチェックしていきましょう。
5. 60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
5.1. 60歳代の貯蓄分布
- 金融資産非保有:19.0%
- 100万円未満:6.4%
- 100~200万円未満:4.8%
- 200~300万円未満:3.4%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:2.6%
- 500~700万円未満:5.9%
- 700~1000万円未満:5.3%
- 1000~1500万円未満:8.4%
- 1500~2000万円未満:6.0%
- 2000~3000万円未満:9.6%
- 3000万円以上:22.8%
- 無回答:2.6%
6. 60代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:1860万円
- 中央値:460万円
6.1. 60歳代の貯蓄分布
- 金融資産非保有:28.8%
- 100万円未満:8.8%
- 100~200万円未満:4.0%
- 200~300万円未満:2.3%
- 300~400万円未満:3.1%
- 400~500万円未満:2.1%
- 500~700万円未満:5.6%
- 700~1000万円未満:5.6%
- 1000~1500万円未満:6.5%
- 1500~2000万円未満:4.2%
- 2000~3000万円未満:8.4%
- 3000万円以上:17.7%
- 無回答:2.9%
二人以上の世帯と一人世帯では、平均貯蓄額に大きな差がありますね。
また、貯蓄などの「金融資産なし」世帯の割合は、2人以上の世帯では19.0%であるのに対し、単身世帯では28.8%となっています。