幼児期の語彙力が重要な理由
このように、会話や語りかけは経済格差を乗り越える力を秘めているのです。
所得により「うちは余裕がないから」と後ろ向きになるのではなく、日頃から子どもへの声がけや読み聞かせをしていくことで子どもの語彙力、そして様々な能力を高める可能性を秘めているともいえます。
子どもの語彙獲得は、身近な存在である親との会話や声がけ、保育施設での子ども同士の会話や先生との会話、そして読み聞かせになります。
幼稚園や保育所は保育時間の差はあるものの、独特の教育方針を掲げていない限り獲得できる語彙の数や種類はある程度決まっています。
そのため、家庭でどれくらいの量の言葉を使い、声がけをしているのかで大まかな「語彙数」の土台が出来上がってしまいます。
就学以降は、学校生活で獲得する語彙は一斉授業ということもありほぼ平等になってくるため、やはり家庭での会話の質を高めることや読書習慣が大きなカギとなります。