語彙が豊かになると興味関心の幅も広がる
子どもの教育に関する話題で取り上げられることの多い「学力と経済力」は、学校のテスト結果や学習意欲のように、子どもが成長してきた頃に指摘されます。
その一方で、語彙力に関しては幼児期から差が見られます。
すでに幼児期で差が生じているため、何も対策をしていなければどんどん拡大してしまいます。
語彙獲得により表現力がつくのはもちろんのこと、本を読む際に書かれている語彙の意味をすぐに理解でき「本は面白い」という感情を育むことができます。
語彙を増やしていくことで、興味関心の幅が広がり自分から率先して本を読むようになるなど、教養や学力の土台を作る上で欠かせないスキルです。
また、アクティブラーニングが重要視されている中で自分の言葉で表現する機会も増えています。
普段の親子の会話や子どもの語彙力を気にし、会話の中身を変えてみたり語彙に特化した学習漫画を活用してみたりするなど、積極的に語彙力アップを心がけていきたいですね。
参考資料
- 江戸川大学こどもコミュニケーション研究紀要 内田伸子「学力格差は幼児期から始まるか?~保育と子育ては子どもの貧困を超える鍵になる~」
- チャイルド・リサーチ・ネット「幼児のリテラシー習得に及ぼす社会文化的要因の影響~日・中・韓比較~」
- The Early Catastrophe The 30 Million Word Gap by Age
- GEORGE LUCAS EDUCATIONAL FOUNDATION「edutopia New Research Ignites Debate on the ‘30 Million Word Gap’」
中山 まち子