現役世代と年金生活の「年収ギャップ」に注意。老後を見据えた生活を
厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」では、高齢者世帯と児童のいる世帯の所得に約433万円の違いがありました。
一方で内閣府「令和4年版高齢社会白書」では、50歳代の年間収入が869万円、70歳代の年間収入が441万円であり、やはり約428万円もの違いが見られます。
平均で見れば、現役時代と年金生活では約400万円ほど所得や年間収入に差があるとわかります。想像以上に大きく感じた方も多いのではないでしょうか。
セカンドライフでは子どもが巣立ち、仕事もリタイアして現役時代ほどお金がかからない方も多いものです。とはいえこれほど収入が違うと、年金生活になってから生活を厳しく感じる方もいるでしょう。
加えて今回の物価高のように、社会情勢の影響を受け何が起こるかは誰にもわかりません。
ねんきん定期便の確認やリタイア後の生活をイメージして生活水準を変えていくとともに、仕事を続けることや資産運用といった工夫も今後さらに求められるでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子