【現役世代と年金生活】年間の所得は平均でいくらか

まずは厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」より、各世帯の平均所得金額を見ていきましょう。

出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況  Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」

  • 全世帯:552万3000円
  • 高齢者世帯:312万6000円
  • 高齢者世帯以外の世帯:659万3000円
  • 児童のいる世帯:745万9000円

全世帯で見た平均所得は約552万円ですが、高齢者世帯は約312万円と200万円以上下回ります。

2009~2018年の推移を見ると、全世帯は500万円台半ばで変わらず、高齢者世帯も300万円前後で変化が見られません。

唯一、児童のいる世帯では50万円近く上がっています。これには共働きが増えていることなどが要因の一つとして考えられるでしょう。

さらに詳しく、内閣府「令和4年版高齢社会白書」より所得階層別の分布について、総数と高齢者世帯にわけて確認します。

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」

上記のグラフについても、厚生労働省の2019年「国民生活基礎調査」をもとに作成されています。

総世帯の所得では最も多い順に「300~350万円」(7.1%)「200~250万円」(6.9%)「250~300万円」(6.7%)となっています。

50~450万円がそれぞれ5%以上となる一方で、「600~650万円」で4.6%、「700~750万円」(3.3%)「1200~1500万円」(3.8%)と高所得の世帯も一定数います。

一方で高齢者世帯では「150~200万円」(12.3%)「100~150万円」(12.0%)の順で多く、50~350万円でそれぞれ10%を超え、全体の約6割を占めました。