夏休みには、地元の友人や家族など、普段は会えない方と交流できた方もいるかもしれません。

自分と違う生き方をする人、あるいは違う世代との会話は刺激を感じますよね。そんな中、今の働き方を見直すきっかけになった方もいるのではないでしょうか。

仕事は今の年収に直結しますが、実は将来の年金受給額にも影響します。老後に受け取れる年金について、実際みんなはいくら受給しているのか、しっかり理解している人は多くありません。

定年退職を迎えてから「こんなはずじゃなかった!」と思うことのないように、リアルな年金受給額について知っておきましょう。

【注目記事】【厚生年金と国民年金】税金や保険料が天引きされると手取りはいくらになるのか

1. 厚生年金って?何人がいくらぐらい受給しているのか

まずは厚生年金からです。厚生年金とは、国民年金に上乗せして加入できる被用者年金のことで、公務員や会社員などが加入できます。

「上乗せ」と言われるとおり、国民年金にプラスして受給できるため、一般的には手厚いイメージがあります。

しかし、保険料が報酬比例制になっていることから、「高い収入の人ほど高い保険料を納め、その結果高い年金が受給できる」という構図になっているのです。

そのため、厚生年金の受給額はピンキリだといえるでしょう。詳しくみていきます。

1.1 厚生年金の月額受給額と受給者数

  • 1万円未満:10万511人
  • 1万円以上~2万円未満:1万8955人
  • 2万円以上~3万円未満:6万6662人
  • 3万円以上~4万円未満:11万9711人
  • 4万円以上~5万円未満:12万5655人
  • 5万円以上~6万円未満:17万627人
  • 6万円以上~7万円未満:40万1175人
  • 7万円以上~8万円未満:69万4015人
  • 8万円以上~9万円未満:93万4792人
  • 9万円以上~10万円未満:112万5260人
  • 10万円以上~11万円未満:111万9158人
  • 11万円以上~12万円未満:101万8423人
  • 12万円以上~13万円未満:92万6094人
  • 13万円以上~14万円未満:89万7027人
  • 14万円以上~15万円未満:91万3347人
  • 15万円以上~16万円未満:94万5950人
  • 16万円以上~17万円未満:99万4107人
  • 17万円以上~18万円未満:102万4472人
  • 18万円以上~19万円未満:99万4193人
  • 19万円以上~20万円未満:91万6505人
  • 20万円以上~21万円未満:78万1979人
  • 21万円以上~22万円未満:60万7141人
  • 22万円以上~23万円未満:42万5171人
  • 23万円以上~24万円未満:28万9599人
  • 24万円以上~25万円未満:19万4014人
  • 25万円以上~26万円未満:12万3614人
  • 26万円以上~27万円未満:7万6292人
  • 27万円以上~28万円未満:4万5063人
  • 28万円以上~29万円未満:2万2949人
  • 29万円以上~30万円未満:1万951人
  • 30万円以上~:1万6721人

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出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

月額平均のボリュームゾーンは、月平均で9万円から10万円となっていますが、実は厚生年金の平均は14万4366円。

実際には平均以下を受給する人が圧倒的に多いということですね。

2. 国民年金って?何人がいくらぐらい受給しているのか

続いて国民年金についても見ていきましょう。国民年金とは公的年金のベースとなるもので、基礎年金とも呼ばれます。

日本に住む20~60歳未満の全ての人が加入し、一律の保険料を納めます。

つまり、収入によって受給額に差が出ることはありません。そのため、厚生年金よりも個人差が少ないことが予想されます。

くわしく見ていきましょう。

2.1 国民年金の月額受給額と受給者数

  • 1万円未満:7万4554人
  • 1万円以上~2万円未満:29万3600人
  • 2万円以上~3万円未満:92万8755人
  • 3万円以上~4万円未満:284万2021人
  • 4万円以上~5万円未満:466万3638人
  • 5万円以上~6万円未満:776万979人
  • 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
  • 7万円以上~:188万2274人

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出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

月額平均のボリュームゾーンは、月平均で6万円から7万円となっていますね。一方、全体の平均は5万6252円。しっかり保険料を納付すれば、平均以上の受給が見込めます。

3. 年金だけで暮らす高齢者は半分以下

ここまでの内容を見てきて、どのように感じられたでしょうか。会社員の厚生年金が平均14万円というのは、以外に少なく感じられるものです。

自営業者や専業主婦の方は国民年金のみなので、6万円ぐらいの月収になるでしょう。ますます少なく感じられますね。

実は日本年金機構の「知っておきたい年金のはなし」によると、年金だけで暮らしている高齢者は半分以下となっています。

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出所:日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」

実は物価が上昇しているにも関わらず賃金があがらないことを主な原因として、高齢者の年金は減少傾向にあります。

このまま減少が進むと、ますます年金だけで暮らすのは難しくなるでしょう。よほどの高額受給者以外は、何らかの自助努力が必要になっているのです。

4. まとめにかえて

年金だけで暮らすのが難しくなる日本では、自助努力の必要性が叫ばれます。さらには、貯金より運用によって資産を増やすことも求められていますね。

投資初心者の方は、こうした方針に戸惑いを感じてしまいます。どうしてもリスクがあることなので、不安が大きいうちは貯金を優先しましょう。

一方で、銀行預金にもインフレリスクがあるのも事実です。ある程度の貯金が溜まれば、資産運用に目を向けてみるのもひとつでしょう。

例えば毎月5万円を貯金していたのなら、このうち3万円を資産運用に回す、というのもいいですね。

投資は一括でお金を投じるギャンブルではなく、毎月コツコツと少額から積み立てるタイプがあります。長期に積み立てることでリスクを分散する効果もあります。

様々な選択肢から自分に合う方法を見つけ、老後対策を始めてみましょう。

参考資料