今からできるお金の増やし方2選

ここからは、60歳以降も働いている方とそうでない方向けに、今からできるお金の増やし方をご紹介します。

【働いている方向け】年金額を増やす

2022年に年金制度が改正され、年金額を増やしやすくなりました。

以下で在職老齢年金制度・在職定時改定・年金受給開始年齢の上限について解説します。

在職老齢年金制度

60歳から64歳の方が働きながら年金を受給する際、賃金と年金の合計額が28万円〜47万円の方は年金が支給停止されなくなりました。

働きながら受け取れる年金額が増えたため、ある程度貯蓄に回せるようになっています。少額から積立NISAやiDeCoを始めるのもよいでしょう。

ただし、この制度は男性が2025年度・女性が2030年までの措置なので、将来的に適用されない方が出てきます。

在職定時改定

65歳以上で働きながら老齢厚生年金を受け取っている場合、年金額が毎年10月に改定され、受給中の年金額に反映されるようになりました。

この制度は期限付きの措置ではありません。

年金受給開始年齢の上限が75歳に延長

繰り下げ受給の上限が70歳から75歳に引き上げられ、60歳〜75歳の間で受け取り時期を選択できるようになりました。

(2022年4月以降に70歳を迎えた方(昭和27年4月2日以降に生まれた方)が対象)

繰り下げ増額率は1月当たり0.7%(最大84%)ですが、受け取り時期を遅らせると、年金の額面が増えることにより、社会保険料や住民税の負担が増したり、加給年金が受け取れなくなったりする可能性があります。

これらのデメリットも考慮したうえで、年金の受け取り時期を決定しましょう。