4. 不動産オーナー業、自主管理と管理会社どちらがいいの?
では、実際にこれらの業務を行う場合、自主管理と管理会社への委託、どちらがよいのでしょうか? それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
4.1 自主管理のメリット
- 費用がかからない
- 自分でやることで賃貸経営の勉強になる
- 物件の状況や修繕履歴、入居者などを自分で把握できる
何より、費用がかからないのが自主管理の最大のメリットです。
始めて不動産投資を行う初心者であれば、まずは一通り自分自身で経験することで、賃貸経営の実務を勉強することができるでしょう。
自分で手配することで、メンテナンス会社や清掃会社に詳しくなったりパイプができたりするメリットも期待できます。
4.2 自主管理のデメリット
- 手間がかかる
- 工事、修繕のたびに自分で各業者の手配・交渉が必要
- 賃貸経営のノウハウが必要
- 自分がすぐに対応できる距離内の物件に限られる
最大のデメリットは手間がかかることでしょう。トラブル対応、クレーム対応、修繕依頼などにいつでも対応できるよう準備しておかなければなりません。
本業がある人や物件が遠方の人など、必然的に自主管理が難しいケースもあります。
4.3 管理会社委託のメリット
- 手間がかからない
- 賃貸経営のプロが対応してくれる
- 遠方の物件でも管理が可能
とにかくオーナーの手間をかけずに済むのが最大のメリットです。特に緊急のトラブルや修繕、家賃滞納など、手間のかかる対応を任せられるのは大きいでしょう。
4.4 管理会社委託のデメリット
- 管理委託費がかかる
- 修繕費やリフォーム費に各種業者へのマージンが上乗せされて割高になることがある
- 管理会社によっては管理がずさんなケースも
- 管理会社の対応によって入居率に影響を受けることが考えられる
最大のデメリットは費用がかかることです。管理委託費だけでなく、工事や修繕の際、管理会社を挟むことで各業者の手配にマージンが上乗せされるケースもあります。
また、掃除が行き届いていない、クレーム対応が遅い、修繕依頼の対応が遅いなど、管理がずさんな会社に委託してしまうケースもあるでしょう。
集客力が弱い、入居者募集に力を入れてもらえないなど、管理会社の力量によって入居率が左右される可能性も考えられます。