5. 65歳以降、「働く意思がある」のはどのくらいか
最後に、同資料では「65歳以降も働く意思」についての調査も行っているため確認してみましょう。
5.1 65歳以降も働く意思
- 「採用してくれる職場があるなら、ぜひ働きたい」…30.5%
- 「すでに働くことが(ほぼ)決まっている…25.6%
- 「まだ決めていない。わからない」…27.2%
- 「仕事はしたくない。仕事からは引退するつもり」…7.0%など
「ぜひ働きたい」と「ほぼ決まっている」をあわせると56.1%で、65歳以降も働く意思については、過半数が働く意思を持っていました。
働く意欲がある高齢者が多い中、「自分の健康上や家庭の事情」「体力を要する職業のため、肉体的に働けないと思う」という回答もありました。長く働くためには、「心身ともに健康であること」が非常に大切です。
6. まとめにかえて
働く60歳代をめぐる環境はこれからも変わることでしょう。
特に少子高齢化の現代では年金受給額の推移が気になりますし、昨今の値上げにより辞めるに辞められないという方もいるでしょう。
全体的には、長く働きたいと考える方が増えることも予想されます。
長く働くには健康であることや、体力の維持が重要です。日頃から健康管理に気をつけ、人生を豊かにする働き方を続けていきたいものですね。
参考文献
- 厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構「調査シリーズNo.19960代の雇用・生活調査」
- 厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
仲宗根 梨世