厚生年金と国民年金の受給額はいくらか

長生きは喜ばしいことですが、一方でお金の不安を抱える方も少なくありません。

たとえば90歳まで生きたとして、一般的な年金受給開始年齢は65歳ですから、約25年間年金と貯蓄で生活することになります。

日々の生活費だけでなく、病気やケガをしたり、介護が必要になったり、また万が一のことが起きなくても物価が上がったりとなるとお金の不安は感じるでしょう。

厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、国民年金と厚生年金の平均月額を確認しましょう。

国民年金(基礎年金)の平均年金月額

  • 男性:5万9040円
  • 女性:5万4112円

平均額:5万6252円

厚生年金の平均月額(男女)

  • 男子平均月額:16万4742円
  • 女子平均月額:10万3808円

平均額:14万4366円
※国民年金部分を含む

国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。

男性より女性のほうが平均寿命が長いですが、女性の年金額の平均は国民年金で5万4112円、厚生年金で10万3808円です。

厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入しますが、女性は男性に比べて賃金が低かったり、育児や介護で離職したりするため平均額が低くなっています。

しかし平均寿命は女性の方が長い傾向にあるため、配偶者よりも長生きする可能性はあります。遺族年金はありますが、夫の加入している年金などの状況により、貰えるか貰えないかや金額もさまざまです。

育児や介護で働き方をセーブせざるを得ない女性が多いのも事実ですが、特に女性は自分事として老後に備える必要性は高いでしょう。