厚生労働省が2022年7月29日に公表した「令和3年簡易生命表の概況」によれば、男性の平均寿命は81.47歳、女性は87.57歳でした。

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出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

前年と比較して男性は0.09年、女性は0.14年下回っており、これは新型コロナウイルスによる影響だと言われています。

とはいえ、日本の平均寿命が長いことに変わりはありません。

年齢ごとにわけた生存する割合をみながら、老後生活の柱である年金の受給額もみていきましょう。

90歳まで生存する割合を男女別に確認

同調査より、90歳まで生存する割合を男女別に確認しましょう。

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出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

特定年齢まで生存する割合

男性

  • 75歳:76.0%
  • 90歳:27.5%
  • 95歳:10.1%

女性

  • 75歳:88.3%
  • 90歳:52.0%
  • 95歳:27.1%

2022年4月には年金が75歳まで繰下げ受給できるようになりましたが、75歳まで生存する割合は男女で7~8割。

90歳になると男性の4人に1人が、女性の半数が生存していることになります。

さらに95歳をみると、女性の4人に1人、男性の1割が生存していることになりますね。

「人生100年時代」に近づいてきていると言えるでしょう。

厚生年金と国民年金の受給額はいくらか

長生きは喜ばしいことですが、一方でお金の不安を抱える方も少なくありません。

たとえば90歳まで生きたとして、一般的な年金受給開始年齢は65歳ですから、約25年間年金と貯蓄で生活することになります。

日々の生活費だけでなく、病気やケガをしたり、介護が必要になったり、また万が一のことが起きなくても物価が上がったりとなるとお金の不安は感じるでしょう。

厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、国民年金と厚生年金の平均月額を確認しましょう。

国民年金(基礎年金)の平均年金月額

  • 男性:5万9040円
  • 女性:5万4112円

平均額:5万6252円

厚生年金の平均月額(男女)

  • 男子平均月額:16万4742円
  • 女子平均月額:10万3808円

平均額:14万4366円
※国民年金部分を含む

国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。

男性より女性のほうが平均寿命が長いですが、女性の年金額の平均は国民年金で5万4112円、厚生年金で10万3808円です。

厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入しますが、女性は男性に比べて賃金が低かったり、育児や介護で離職したりするため平均額が低くなっています。

しかし平均寿命は女性の方が長い傾向にあるため、配偶者よりも長生きする可能性はあります。遺族年金はありますが、夫の加入している年金などの状況により、貰えるか貰えないかや金額もさまざまです。

育児や介護で働き方をセーブせざるを得ない女性が多いのも事実ですが、特に女性は自分事として老後に備える必要性は高いでしょう。

今後も平均寿命が伸びる可能性はある

はじめの資料より、1965~2021年の主要国の平均寿命の推移を見てみましょう。

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出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

上記を見てわかる通り、日本の平均寿命は他の国に比べて高く、右肩上がりの状態が続いています。

90歳まで生きる女性の割合も、1980年には16.0%でしたが、約30年間、つまり一世代で52.0%までに増えているのです。

「人生100年時代」はすぐそこまできていますが、年金や老後資金に不安を感じ、具体的な対策はまだという方も多いでしょう。

たとえば今は厚生年金の適用が拡大しており、2022年10月からは被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時100人を超える事業所に勤め、一定要件を満たせばパートでも厚生年金に加入することができます。

育児や介護などですぐには加入が難しい方も、長い目で見て厚生年金に加入することを検討し、将来の公的年金額を増やすのもいいでしょう。公的年金への不安はさけばれるものの、受給開始から生涯受給できるのは大きなメリットです。

また、iDeCoやつみたてNISAのように、少額からはじめられ、運用益が非課税になる制度もあります。

このような制度を利用して将来に備える必要は誰しもありますが、特に女性はその必要性が高いと言えるでしょう。

まずはねんきん定期便やねんきんネットで将来の受給額を確認することで、老後のマネープランも立てやすくなります。時間に余裕のある時にじっくり読んで見ることからはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子