今後も平均寿命が伸びる可能性はある

はじめの資料より、1965~2021年の主要国の平均寿命の推移を見てみましょう。

出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

上記を見てわかる通り、日本の平均寿命は他の国に比べて高く、右肩上がりの状態が続いています。

90歳まで生きる女性の割合も、1980年には16.0%でしたが、約30年間、つまり一世代で52.0%までに増えているのです。

「人生100年時代」はすぐそこまできていますが、年金や老後資金に不安を感じ、具体的な対策はまだという方も多いでしょう。

たとえば今は厚生年金の適用が拡大しており、2022年10月からは被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時100人を超える事業所に勤め、一定要件を満たせばパートでも厚生年金に加入することができます。

育児や介護などですぐには加入が難しい方も、長い目で見て厚生年金に加入することを検討し、将来の公的年金額を増やすのもいいでしょう。公的年金への不安はさけばれるものの、受給開始から生涯受給できるのは大きなメリットです。

また、iDeCoやつみたてNISAのように、少額からはじめられ、運用益が非課税になる制度もあります。

このような制度を利用して将来に備える必要は誰しもありますが、特に女性はその必要性が高いと言えるでしょう。

まずはねんきん定期便やねんきんネットで将来の受給額を確認することで、老後のマネープランも立てやすくなります。時間に余裕のある時にじっくり読んで見ることからはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子