4. 離婚後に年金格差に陥らないために
育児や介護のために、どうしても働き方を変えなければならない女性は少なくありません。当時は仕方なく仕事を辞めたものの、離婚の際にはお金のことを考える人もいるかもしれません。
現役時代の収入は、老後の年金の額に影響することが多いのです。
これを防ぐには、まず離婚時の年金分割について調べ、そのうえで正しく手続きをする必要があるでしょう。
現在パートタイムで働く人でも、一定の条件を満たせば、厚生年金に加入することができます。
また、働き方を変えたり、収入を増やすことで、将来受け取る給付額を増やすのも有効な方法です。
すぐに働けない場合は、国民年金基金やiDeCoなどの税制優遇のある制度で個人年金を作ることをお勧めします。
有事の際に備えるために、早いうちからコツコツ貯蓄を進めることが大切でしょう。気がついたらすぐに行動を起こすことが大切です。
参考資料
- 内閣府「男女共同参画白書 令和4年版 特集編 人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」
- 日本年金機構「公的年金の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「離婚時の年金分割」
齊藤 慧