60代でこれからも働きたいと思っている人の実態
つづいて独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「60代の雇用・生活調査」から、日本の60代のリアルに迫っていましょう。
65歳以降も働く意思がある人はどのくらいか
働いている60-64歳の人を対象にした意識調査では、65歳以降も働きたいと考えている人は半数以上にのぼることが分かりました。
内訳を2014年の調査と比較すると、「採用してくれる職場があるなら、ぜひ働きたい」は13.5%から30.5%へ二倍以上に増加しています。
また、「すでに働くことが(ほぼ)決まっている」は15.9%から25.6%と約10ポイント延びています。
60代はなぜ働くのか?徹底調査
60歳以降も仕事をしていた人を対象にした働く理由についても、2014年の結果と比較してみましょう。
- 経済上の理由:71.4%→76.4%
- 健康上の理由(健康に良いなど):23.1%→20.6%
- いきがい、社会参加のため:31.5%→33.4%
- 頼まれたから:17.5%→15.6%
- 時間に余裕があるから:22.6%→22.6%
- その他:10.1%→10.1%
「経済的な理由」が変わらず圧倒的な理由であることをはじめ、各項目に急激な変化はみられません。
その一方で、働きたい人や実際に働くことが決まっている人は大きく割合を増やしています。
「一生働かないといけない…」と感じるか、「高齢者が働ける環境が整ってきた」と感じるかは個人差があると思いますが、高齢者が働きつづける要因をみていきましょう。